1.医療の世界

子供に対して、将来なりたい職業を問うと、男の子ならお医者さん、女の子なら看護婦さんと答える子が少なくないでしょう。子供の目からも医師や看護婦が人の命を救う、尊い職業であることを理解しているのです。あなたも小さい頃、医師や看護婦、看護士になりたいと思ったこと、或いは憧れたことがあるのではありませんか。医師や看護婦によって病気や怪我を治してもらい、彼らを尊敬した体験は誰しもが持っているでしょう。またTVや映画で献身的に患者の病気や怪我を治す医師や看護婦、看護士の姿に心を打たれたこともあるでしょう。医師や看護婦、看護士は私たちの身近にいます。ですが医師や看護婦、看護士の仕事、生活、収入、そしてどうしたら医師になれるか・医師を募集している病院はどのようなところか等、彼らについては意外と知らないのではないでしょうか。この機会に医師や看護婦、看護士の仕事や生活について、覗いてみることにしましょう。将来、医師や看護婦、そして看護士の道に進みたいという人のために、お役に立てれば幸いです。

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話を進める前に現在の医療業界の概略と社会の変化について、少しだけでも知っておく必要があります。現在、二つの大きな要因から医療の世界は変化を遂げようとしています。その一つが医療技術の加速度的な進歩です。科学技術大国と謳われてきた日本。世界にも誇る日本の技術は、当然医療の分野にも投下されてきました。世界一の長寿大国日本も、こうした先端医療技術が支えてきました。医療の科学的な研究も進み、現在では一口に病院と言っても、医療現場は診断、治療、検査、リハビリ、救急、薬剤などに細かく分業化されています。また診療科目にも新しくリュウマチ科ができるなど、現状の変化に応じて、細分化が進んでいます。今後は科学や研究の更なる発展とともに、これらの傾向がますます進んでいくことになるでしょう。そして、医師募集や医療関係の仕事の募集は増えると思われます。
また医療技術の発展と共に、通信網が整備されてきました。それによって、インターネット医療や遺伝子治療等、数年前までは考えられなかった先端医療の世界も目前に開かれつつあります。こうした日進月歩の変化によって、数年後の医療の世界、医師や看護士を中心とする医療現場の仕事は、現代の私たちにも想像することすら困難な状況に変わっているかもしれません。
医療の世界に大きな変化をもたらす二つ目の要因は、これも身近で体感できることですが、本格的な高齢社会の到来とそれへの対応です。今後医師の数は全体的にはやや余剰気味になるが、その反面心身両面のケアができる総合医師の数が不足すると言われています。また看護士の場合で言えば、高齢化によって今後は病院での対応のみならず、訪問看護へのニーズが高くなる、よって看護士には訪問看護の知識、スキルが求められていく、といったところです。これら以外にも、高齢少子社会の影響を受けて、医療の世界では様々な変化が生じることになるでしょう。

ここからは以上のような医療の最新情報を念頭において、医師や看護士を中心とした医療の仕事と、その新しい姿を紹介していきます。ここで紹介す知識、情報が、医療の世界を志す皆さんに少しでも役立つことを願っています

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